ポッドキャストのリモート収録には、これまでZencastrを使っていた。
Zencastrのリリースは2016年。リモート収録を終了すると、参加者のそれぞれのパソコンで一時収録していた音源をアップロードし始める。そのため、Zoomなどよりも音質がよく、海外ではZoomなどで通話しながら、Zencastrで録音するポッドキャストもあると聞いていた。
2020年に新型コロナウイルスの蔓延に伴って、リモート収録の需要が増えたことで、無料ユーザー機能を広げるという動きがあった。無料プランでは、有料プランに比べて時間と参加者数の制限があったのだが、パンデミック中はその制限を無くすという発表があった。また、ビデオ収録もできるようになり、Zoomなどと併用せず、Zencastrだけでリモート収録がしやすくなったのだ。
実際に利用すると、評判通りZoomより音質は良く、通話中に途切れた部分も録音では収録されていたりする。とても素晴らしいサービスだった。
後発となるRiverside.fmは、2020年にリリース。Zencastrと同じく動画と音声の収録ができるが、参加者それぞれのパソコンに一時保存して、収録終了後にアップロードされる。
Riverside.fmの方が、Zencastrよりも高性能であるようだった。一番の利点は、Zencastrはパソコンのブラウザにしか対応していないのだが、Riverside.fmはスマホ用のアプリが用意されていることだ。つい最近、iPadに最適化されたアプリもリリースされた。
なお、Zencastrとの比較のページも用意されている。
このRiverside.fm、Spotifyがビデオ版ポッドキャストの対応を発表した際に、提携が発表された。
Riverside partners with Anchor by Spotify: Create your video podcast for millions of viewers
以前からRiverside.fmは気になっていたのだが、無料版がなく、利用はしていなかった。Riverside.fmからdemoに興味があるかというDMをもらっていたが、有料契約したくなりそうだったので、止めていた。
ところが、Spotifyとの提携の発表があったので、サイトを見てみたら無料プランが追加されていた。
無料プランを試してみたら、思ったより良かった。有料プランとの差がズルい。激しく有料プランに契約してしまおうか迷っている。
無料プランの場合、参加者ごとに録音のトラックが別れるのが2時間までなのだ。
スタンダードプランであれば、月に5時間までトラックが別れる。無料プランは、月に2時間ではなく、最初の2時間だけ。もう1時間半収録してしまったので、次に使うときにはトラックが別れないはずだ。
Zencastrに比べて良かったのは、収録後、画像のサムネイルが何パターンか自動的に作られたり、Headlinerなどで作っているクリップをRiverside.fmの管理画面で作れたりするなどが便利そうだ。また、評判を検索してみると、安定性もZencastrよりも高いようなのだ。少し前にZencastrで調子が悪いことがあったので迷うところだ。
このところ、ゲストを増やしているので契約してしまうかもだ。
ゲスト収録に良さそうですね